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風に立つライオン

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第八話 「恐るべし!魔の反粒子砲」

第八話 「恐るべし!魔の反粒子砲」

N:西暦2210年、地球防衛軍は太陽系にせまりつつある移動性サルガッソーを
  確認した。その調査するため派遣された調査船団は、銀河系中心部で謎の艦隊の攻撃を受けた。
  また火星基地近くのアルカディア居住地区も、アスカ艦隊第二空挺部隊の艦載機による空爆を受け、古代の妻ユキと息子猛が人質となった。
  密かに火星地下ドッグで蘇った新宇宙戦艦ヤマトは、サルガッソーの調査と
  謎の敵の正体を解明するため、銀河系中心部を目指し、新型波動エンジンの
  ワープテストに成功した。しかし、サルガッソー調査船団はスサノオ帝国ダーデル艦隊の奇襲を受けたのだった。


~戦艦イスカンダル主艦橋~
篠原艦長:何している!反撃しろ!主砲発射用意!
乗組員A:距離4000!
乗組員C:目標敵艦隊主力母艦、主砲発射!!
BAONNN!!!
応戦する調査船団
戦艦イスカンダルや巡洋艦テレザートが


~ダーデル艦隊・旗艦ダーデリア~
ダーデル:そんな武器が通じると思うのか。愚かな地球人め。
     反粒子砲発射用意。
スサノオ兵:反粒子砲発射10秒前。
ダーデル:カウントダウン。
スサノオ兵:10…9…8…7…6…5…4…3…2…1…
ダーデル:地球人よ、スサノオの力を思い知れ!発射!!
BAOWAANNN!!!
~戦艦イスカンダル主艦橋~
乗組員A:ものすごいエネルギー接近!避け切れません!!
乗組員:うわあぁぁぁ~っ!
反粒子砲の渦に巻き込まれて行く調査船団。
姿勢を保てなくなり、ぶつかり合い爆発する巡洋艦と空母。


~ダーデル艦隊・旗艦ダーデリア~
スサノオ兵:ダーデル司令!調査船団はほぼ全滅です。
ダーデル:見たか、我が最新兵器「反粒子砲」の威力を。
スサノオ兵:恐ろしいほどの威力です。
ダーデル:スサノオの最新技術の結晶だ。作戦成功だ。エノラ参謀長へ報告しろ。
スサノオ兵:はっ。

~地球防衛軍・火星基地~
司令部員C:調査船団より入電!
      :『こ、こちら調査船巡洋艦テレザートS134。敵の攻撃を受け、
        我が調査船団は我が艦を除き全滅。うっ…、我々も…。』
爆発音、乗組員の悲鳴
伊藤長官:どうした!おい、テレザート。テレザート!
司令部員C:融爆が起きている模様です。
更に爆発音
司令部員C:おい、テレザート、応答せよ!テレザート!
・・・・・・。
司令部員C:通信途絶えました!
伊藤長官:攻撃を受けたと…。藤堂さん・・・。
藤堂相談役:ヤマトは今どこにいる。すぐにヤマトに連絡をとれ。
司令部員C:はい。
伊藤長官:その他の艦隊も至急出撃させるよう準備に取り掛かりましょう。
藤堂相談役:うむ。

~ヤマト・第一艦橋~
相原:火星基地より入電。
古代:パネルに切り替えろ。
藤堂:ヤマトの諸君。
古代:相談役。
藤堂:どうだね、新しいヤマトの状態は…。
古代:順調です。ワープテストも無事終了しました。
藤堂:そうか。安心したよ。ところで古代艦長。サルガッソー調査船団が敵の攻撃を
   受けて全滅した模様だ。
古代:何ですって!!
藤堂:現場の状況がわからんのだ。すぐに向かってほしい!
古代:わかりました。幸いワープ計算も終わっております。
   ヤマト、サルガッソーへ急行します。
藤堂:太陽系外周艦隊にも応援を頼んだ。一刻を争う、頼んだぞ!
敬礼する乗組員

古代:これよりヤマトは銀河系中心部へ向けて、連続ワープに入る。
艦内アナウンス:総員、ワープ準備。総員、ワープ準備。

~ヤマト・機関室~
徳川:またワープか。忙しいなあ。
機関士A:徳川先輩!人間、忙しいくらいが丁度いいんですよ。
徳川:何だよ!お前、先輩に意見すんのか?生意気だぞ!
DOCAAAANNN!!!
飛ばされる太助
徳川:な、なんだ?
古代(艦内アナウンス):ヤマトは正体不明の敵からミサイル攻撃を受けた。
   総員、戦闘配備!総員、戦闘配備につけ!
徳川:ついに来たか。更に忙しくなってきたぞ!
機関士A:これ以上忙しくなるのは・・・ちょっと・・・。
徳川:人間、忙しいくらいが丁度いいんだよ!

~ヤマト・第一艦橋~
揚羽:レーダーにミサイルの反応全くありませんでした。
太田:艦長!ワープインの形跡もありません!
真田:どういうことだ!

被弾するヤマト
BOWAANNN!!!
爆風で吹き飛ばされる乗組員
乗組員:うわあぁぁぁ~っ!

古代:一体、敵はどこから攻撃して来てるんだ!
真田:北野、北野はいるか!(工作室に呼びかける)
北野:はい、北野です。
真田:ヤマトは、どこからかわからんが敵から攻撃を受けている。
   すぐにアナライザーを連れて第一艦橋に来てくれ。
北野:わかりました!
アナライザー:出番ダナ?
北野:ああ、頼むぞ、アナライザー。
アナライザー:任セテオキナサイッテ!
(急いで動き、つまずいて転ぶ!ドテッ!頭の部分が取れる)
北野:おいおい、大丈夫か?(組み立てる北野)やれやれ。
アナライザー:コウミエテモ頼リニナルンダゾ!
北野:わかった、わかった。
アナライザー:マッタク信ジテナインダカラ。

N:サルガッソー調査船団はスサノオ帝国ダーデル艦隊の反粒子砲で全滅。
救助に向かおうとしたヤマトも敵からの攻撃を受けた。
捕虜になったユキとタケルの運命は・・・。
太陽系に迫るサルガッソー。その脅威が地球に最接近し人類滅亡まで、
あと100と43日、あと143日しかない。


続く


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